鯨のことについて調べていたら、昨年知った映画。
クラウドファンディングにより、資金調達をし、長期間の撮影ができたようです。
舞台はインドネシア・ラマレラ島。
この島では400年の間、伝統の技法で鯨捕りを行っている。
自分たちで木製の舟を作り、カイで舟をこぎ、
自分たちで作った銛を使って鯨を捕る。
巨大な鯨を相手にしているわけだから、まさに命がけだ。
備忘録として、印象に残った言葉を書いておく。
(記憶のままに書くので映画の通りではない)
「舟は生きている。舟には魂が宿っている。舟に眼を描いているのは、舟が一緒に鯨を探してくれるから。舟は我々より先に鯨を見つけ、鯨を捕るための指揮をとってくれる」
まさに鯨を捕るための舟を神様のように扱う人々。
映像は素晴らしいものでした。
ぜひいろいろな方に見ていただきたい映画です。
解説
インドネシア・ラマレラ村で、伝統の捕鯨を400年間続けながら暮らす人々を捉えたドキュメンタリー。インドネシアの小さな島にある人口1500人のラマレラ村。住民たちは互いの和を何よりも大切にし、自然の恵みに感謝の祈りを捧げ、言い伝えを守りながら生きている。その中で、「ラマファ」と呼ばれるクジラの銛打ち漁師たちは最も尊敬される存在だ。彼らは手造りの小さな舟と銛1本で、命を懸けて巨大なマッコウクジラに挑む。2018年、ラマファのひとりであるベンジャミンが捕鯨中に命を落とした。人々が深い悲しみに暮れる中、舟造りの名人である父イグナシウスは家族の結束の象徴として、伝統の舟を作り直すことを決意。1年後、彼らの舟はまだ見ぬクジラを目指して大海へと漕ぎ出す。ライフワークとして30年間ラマレラ村の人々を追い続けてきた写真家・映像作家の石川梵監督が、2017年から19年までに撮影した映像を基に制作。自然とともに生きるラマレラ村の人々の日常を、繊細かつ臨場感あふれる映像で描き出す。